教育支援

スモーキーマウンテンの教育

〜2007年8月20日、デイケアセンターがオープンしました!〜


スモーキーマウンテンには、デイケアセンターと呼ばれる小学校就学前の教育施設が1つあります。現在は約30人の子どもたちがここで基礎的な読み書き計算を学んでいます。生徒が多いため、授業は午前の部と午後の部の1日2回行われています。

☆どんな子たちが通ってるの?

→通常は2歳半〜6歳の子どもが対象ですが、ここでは学校に行くことができない子どもが多いので年齢制限を作らず、現在は10歳の子どもも通っています。また、ここに通っている子どもは学校に行っていない子ども、教会系NGO(スモーキーマウンテンではACCE以外に教会系NGOが活動している)から支援を受けていない子どもです。

☆子どもたちが困っていること

→スモーキーマウンテンでは、たとえデイケアセンターに行くことができたとしても、食事が十分でないために授業に集中することができない子どもが多くいます。また、デイケアセンターを修了することができたとしても、小学校に行くことは簡単ではありません。なぜなら、まず小学校が遠いことが理由です。小学校へは歩いて行くことができず、ジープニーと呼ばれる乗り合い自動車を利用しなくてはなりません。ジープニーの料金はマニラ首都圏一律7ペソですが、彼らの両親の日収から考えると、学校へ行くための交通費を支払うことは困難です。次に生活費を稼ぐために幼いころから働いていることも理由の1つです。子どもたちは家族を助けるために、幼いころからゴミを拾っています。このような理由から現在は小学校に通うべき年齢(6歳〜12歳)の250人のうち、20人、つまり8%しか小学校に通っていません。また高校は小学校よりも遠いところにあり、義務教育だった小学校とは違い、授業料も払わなくてはならないため、高校に通うべき年齢(13歳16歳)の100人のうち、高校に通っているのはたった5人、つまり5%です!

ちなみに!

フィリピンの教育制度は・・・
就学前教育(任意):日本における幼稚園教育に相当
  ↓
初等教育(義務):修学年限は、公的学校の場合は6年間、民間学校の場合は7年間
  ↓
中等教育:日本における高校に相当、修学年限は4年間で12歳で入学し15歳で卒業
  ↓          または・・・
          ↓ 高等教育:日本における大学に相当、16歳で入学  技術・専門課程:2〜3年間
☆デイケアセンターの先生が困っていること
→現在3人の女性が先生をしていますが、教員の資格を持っているのはそのうち1人です。あとの2人は学校での成績がよかったため先生に選ばれました。その教員の資格を持っている先生はスモーキーマウンテンの外から来ているので、あとの2人に先生としての技術を教えれば、スモーキーマウンテンには来なくなります。また、このデイケアセンターでは教会系の団体からの支援により子どもたちは授業や給食などの費用を一切払う必要がありません。しかし支援が足りないために、先生の給料が支払われていません。

このようにスモーキーマウンテンが抱える教育の問題は、授業料・交通費・教師の給料など資金の不足、学校が近くにないというアクセスの困難などが挙げられます。


みんな写真が大すき(*>ω<)!!



緑色のTシャツはデイケアセンターの制服です♪


興味をもたれた方は下記アドレスまでご連絡ください。
acce_fit@yahoo.co.jp

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