最新情報 (2012年11月12日更新)



  2012年10月31日   5012人分の署名を提出いたしました。

  2012年10月31日   マルーさん殺害事件のその後と住民への影響

  2012年10月31日   アクセス・フィリピンの活動

  2012年10月31日   アクセス日本からのお願い

  2012年10月28日   マルーさんの家族は今

副領事に署名を手渡した際の写真。
左端がガルシア副領事。



フィリピン領事館の前で


署名に添えて、たくさんの方から、スモーキーマウンテン住民を想うお手紙をいただいています。




2012年8月から開始した「6500人の暮らしを守る」署名キャンペーンと「立ち退き反対運動への応援カンパ」キャンペーンは、多くの皆様のご協力をいただき、10月3日現在で、5012筆の署名(写真左)と、273,248円のカンパをいただくことができました。
ご協力いただいた皆さま、本当にどうもありがとうございました!
署名集め、カンパ集めは継続しております。引き続き、周囲の方への参加の呼びかけなど、よろしくお願いいたします。

*7月22日にマルーさんが殺されて以降、アクセスでは、8月9日から14日までスモーキーマウンテン支援チームのボランティアスタッフがフィリピンを訪問し、スモーキーマウンテン2のスタッフや住民と交流を行いました。また、8月18日から実施したスタディツアーに同行した野田事務局長が現地の状況を詳しく聞き取りました。そうして得られた現地情報なども、こちらで公開しています。





9月30日を第一次の集約日としてご協力いただいていた「6500人の暮らしを守る」署名キャンペーンは、10月3日現在、署名用紙への署名4885筆、ネット署名への署名127筆、合わせて5012筆の署名(写真左)が集まりました。これらの署名は、10月11日、手紙を添えてベニグノ・アキノ3世フィリピン大統領宛に宅配便で送りました。また、10月17日には、アクセスの職員2名とスモーキーマウンテン支援チームのボランティアスタッフ3名が、在大阪のフィリピン総領事館を訪ね、署名のコピーと総領事宛の手紙を、当日対応してくれた副領事のマイケル・ガルシア氏に手渡しました(写真左)。

ガルシア副領事は、五千名を越える日本の市民が、スモーキーマウンテン2の強制立ち退きに反対していること、また遠く離れた土地へ移住するのではなく、現在のコミュニティに住み続け、より生活しやすい環境にするというスモーキーマウンテン2の住民の望みが実現することを願っていることを、フィリピン外務省に報告し、外務省から大統領府や立ち退きの担当部局である国家住宅局に伝えることを約束してくれました





 

2012年に撮影されたマルーさんの写真このとき、マルーさんは「私たちと一緒に、立ち退きにNO!と声をあげてください。日常を守りたい、私たちの願いはただそれだけです。」と話していました。



2012年2月にスタディツアーでスモーキーマウンテンを訪れた際の写真。真ん中がマルーさん、右端は日本からのツアー参加者。

 


立ち退き反対運動の住民リーダーであったマルーさんを殺した犯人たちが所属しているギャンググループは、最近では、夜になるとコミュティ内を自由に歩き回っています。ギャングたちのリーダーは、地域の自衛武装団のリーダーでもあります。この自衛武装団のメンバーたちは、 “自衛団”と書いた制服を着、銃を持ち歩き(許可されているわけではありません)、夜中や早朝に発砲して住民を怖がらせています。彼らは、マルーさんに同情的な人間に対し、関与するな、さもなければ殺すぞ、と脅して回っています。地区の警察(バランガイ警察)はギャングとつながっていることで知られており、ギャンググループや自衛武装団による脅迫行為を取り締まる気配はありません。

マルーさんを殺した犯人たちも元通り自由気ままに行動しています。犯人逮捕には逮捕状が必要だとされていますが、今のところ、マルーさん殺害に関する逮捕状は発行されていません(8月1日付の文書では逮捕状が発行されたと報告しましたが、誤報でした)。検察は、逮捕状発行を求めてマニラ地方裁判所に告発の書類を送っています。この告発の中では、犯人であるラフィー・テハスとベン・テハスが現場におり、殺害事件が起きた旨を記しています。これを受けて、地裁の担当判事は検察からの書類の内容の確認をしているところです。10月になって、告発されている犯人たちは、告発に反論する宣誓供述書を提出しました。このままの状況では、マルーさんの家族や、地域の支援者、事件を支援している諸団体、そしてアクセスにも、犯人たちが危害を加える危険性があります。
こうした中、マルーさんが所属していた住民組織SSDNは組織としてオープンな活動ができなくなりました。ギャングたちから手榴弾を投げ込むと脅されるので、大衆的な行動を行うことは困難です。住民達は怖がり、参加したがりません。マルーさんの家族は地域外に住むことを余儀なくされ、子どもたちは安全のため学校に通うこともできません。他方、SSDN以外の二つの住民組織は、立ち退き賛成の立場を取るようになりました。



 
9月27日・28日にヘルスワーカーを呼んで、性と生殖に関する講習を実施しました。


9月28日、性と生殖をテーマに、43人の地域の女性たちが研修に参加。上記の講習を受けた7名のヘルスワーカーが研修を主催しました。
 


マルーさんの事件のあと、アクセスフィリピンは、犯人たちを告発する手続きを援助するとともに、マルーさんの家族の支援を行いました。なるべく頻繁に避難している家族を訪ね、子どもたちの精神的なケアを心がけてきました。子どもたちの一人はサッカーチームに所属し、活動するようになっています。

地域での住民のための保健衛生プログラム、女性プログラムも続けています。事件後、アクセスのスタッフは地域への立ち入りができなくなり、二名の現地採用のスタッフも地域外に避難しています。保健衛生プログラムを担当してくれているヘルスワーカーたち(研修を受けた現地の住民)は、事件直後は怖れて活動から離れていましたが、その後活動に復帰し、スモーキーマウンテン2内のアクセスが運営している多目的保健センターで、住民に対する初期治療及び結核予防・治療の活動を継続しています。ですが、スタッフを交えた会議や研修をセンターで行うことができなくなったので、地域の外で会議や技術研修などを行っています。女性プログラムについても同様です。



 





引き続き「6500人の暮らしを守る」署名キャンペーンにご協力ください。ギャングたちの暴力支配のため、住民たちは自分たちの意見を自由に表明し行動することができなくなっています。住民たちが自由に意見を表明し、議論し、行動することを保証することがフィリピン政府の義務であり、マルーさんを殺害した犯人たちを捕らえ、処罰することが司法当局の義務です。

署名を通じて、日本の多くの市民がこの立ち退き問題に関心を持っていて、地域に住み続けたいという住民の意思を支持しており、またマルーさんが殺害されたことをうやむやにすることを許さないという意思を持っていることをフィリピン大統領に示すことが、犯人の逮捕・起訴に向けた圧力になり、ひいてはスモーキーマウンテン2住民の権利を擁護することにつながります。

署名の目標数は1万名です。
第二次の集約日は2012年11月30日です。





印刷された署名用紙とチラシが必要な方は、希望部数をアクセス事務局までご連絡ください。郵便にてお送りします。
TwitterやFacebookなどのSNSを利用されている方は、ぜひ多くの方にWeb署名への参加を呼びかけてください。




スモーキーマウンテン2での事業へのカンパにご協力下さい。
立ち退き反対キャンペーンにかかる費用、マルーさんの事件の裁判費、遺された子どもたちへの支援などの費用が必要です。

怪我や下痢・発熱・喘息などの初期治療や結核治療のためにスモーキーマウンテンにある多目的保健センターを訪れる人は減っていません(月100名程度)。保健衛生事業を継続するために助成金の申請を計画していましたが、マルーさんの事件以降、事業環境が不安定になる中で申請を断念せざるを得ませんでした。ぜひカンパにご協力下さい。

お振込み先:
郵便振替口座 番号00960-8-159800  加入者名 ACCE

*通信欄に「スモーキーマウンテン保健衛生事業への寄付」または「立ち退き問題への寄付」とご記入ください。記入がない場合、アクセスの運営全般への寄付として処理されます。

*ご寄付下さった方には、お知らせいただいたご住所に活動報告をお届けする予定です。



 

マルーさんの殺害事件意向、家族がどのように暮らしているのかをまとめた、記事をアップしました。左の画像をクリックすると、PDFファイルが開きます。



このページは、随時更新していきます。
このキャンペーンや立ち退きに関するお問い合わせ、ご意見等は下記アドレスまでお願いします。
acce_fit@yahoo.co.jp 

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